コンクールの時期、私は相変わらず
高校時代の顧問の先生を尊敬している。
崇拝、と言った方が正しいのかもしれない。
嘘偽りなく、心から。
私は本当に、高校時代にとてもいい経験をしたと今になって思う。
毎日のように怒られ、挨拶ができないとか返事ができないとか感謝が足りないとか謙虚じゃないとか、演奏以外のところでたくさんつまづいた。
その度に先生が部室を出て行ってしまって、みんなで謝りに行ったり三役が代表してずっと先生につきっきりで怒られたり。
あの時間を練習に当てられていたら、コンクールの結果は変わっていたんじゃないか、と言われたら、たしかにそうかもしれないと言わざるを得ない。
だけど人として当たり前の、基本的なことができなかったのは私たちの方で、先生のやり方の問題ではない。
理不尽なことも多々あったけど。
私は役員ではなかったし、先生と直接関わる機会はあまりなかったからこう思えるのかもしれないけど、先生の方がよっぽど私たちのために時間を割いて、たくさん考えて、多方面に頭を下げてくださっていたことを知っているから、先生のことを嫌いになることはできない。
7時半開始、という名目だった朝練習、先生は7時前に学校に来てエアコンをつけ、私たちが練習をするための環境を整えてくださっていた。
途中から先生より早く行くべく毎朝私も7時前に学校着いてたけど。
それに、先生はあの生活をもう何年も続けている。
私たちはたった2年半、終わりが見えているから頑張れるけど、何年続くかわからなかったらあんな生活続けられる自信がない。
そして、確かに先生の指導はすごい。
先生が作り上げる音楽が好き。
先生の指揮が好き。
できることならもう一度、先生の指揮で演奏したいと思うくらいには好き。
誰よりもかっこいいな、と演奏会の度に思っていたし今でも思ってる。
指導者ありきの高校の部活動だからこそ、先生の存在というのは大きくて。私たちにとっての全てで。
どんなに理解できない理由で怒られても、根本には揺るがない尊敬があるから、嫌うことはできない。
今の団体もそうだよな〜と思うけど、理解し合える部分を少しずつでも増やしていけたらいいなぁと。
みんなvs代表理事ではなくて、代表理事も含めたみんなが尊重し合えるような団体になればいいな!
最後に、顧問の先生は今年の夏のコンクールがうちの高校での最後になるらしい。
状況は厳しそうだけど、上まで行ってくれますように。
心の底から応援してる。
ゆり